

ギフトのラッピングの極意は、もちろんそのテクニックにあるが、忘れていけないのは、中身は何だろう、どんなものが出てくるのかというドキドキ感。あれこれ予想しながら包みをほどく楽しさを味わってもらえれば最高なのだ。だから、かわいく見せる、おしゃれに感じさせるということを目的にしても、必要以上に豪華に見せるテクニックはいらない。高価なつや出し紙に大きな花のリボンの箱で、開けてみたら中から出てきたのはストッキング一足…では、ふくらんだ期待感をしぼませるだけ。かえって逆効果だ。たとえソックスー足でも、かわいいエナメル加工の紙袋に入れ、口をリボンでギュッと縛れば見栄えがよくなる。プレゼントのラッピングの基本テクだろう。でも、あまりによく使われる手だから、もうひと工夫してみるといい。ちょっと変わっていて「あら、何かしら」と思ってもらえそうな方法を一つ紹介しよう。袋に入れたらリボンを使わず、口をジグザグの針目でミシンがけして閉じるのだ。上等の袋より、リサイクルペーパー利用のシンプルな袋に目立つ色の糸で使うと、いっそう効果的である。
内祝などで、重箱などに入ったお赤飯をいただいたら、器はどのように返したらよいか悩む方も多いと思います。入れ物は、からのままでなく、“おうつり”を入れて返します。おうつりは、家の神(紙)を贈るということで半紙や、先を祝う(イオウ)という意味でマッチなどを使いましたが、現代ではくだもの、懐紙、チョコレートなどでかまいません。ただし、贈られた品よりも高価にならないように、気をつけましょう。贈る側は、相手に“おうつり”の気をつかわせないように、使いきりのものを利用するなどの配慮をするのもいいですね。
上司に季節の挨拶を贈ったら、その品物の倍以上はしそうなものが届けられた。お中元・お歳暮の倍返しなど聞いたことがない。どうしようと気が動転してしまうだろう。しかし、これには意味があって、「お気持ちはうれしいですが、これからは、もうこんなことはしないでくださいね」という意味の込められたお返しなのだ。それまで何回か贈り続けていたとしても、それをきっかけに贈答をやめたほうがいい。どうしても感謝の気持ちをあらわしたいというなら、季節の挨拶状でご機嫌伺いをするだけにとどめておこう。人や立場によっては倍返しでなく、こちらが届けた品を返送してくる場合がある。これも同じ意味なので手紙での挨拶にかえればよい。